理事長の引き出し


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| 1. 最高の親孝行 | 2. 無限の素人 | 3. 不安定さの中の安定 | 4. 継続あっての支援 |
| 5. オーケストラの指揮者 | 6. 行蔵は我に存す | 7. 人の力に依りてこそ | 8. 堀之内とスポーツ |
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| 13. 自己責任と矜持 | 14. 流水不争先 | 15. 夢と「勘違い」 | 16. 心地よい「勘違い」 |
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平成29年7月25日


 今年の花見は久しぶりに自宅の縁側で家内と一緒に酒を酌み交わした。万朶の桜を眺めながら愛犬二匹と会話する。時の流れが止まったかのような空間で、昨年来の幸福をかみしめた花見であった。花に清香有り。そう言えば今年になってからネズミの死骸のような匂いのクレームが無くなって喜んでいる。

 そんな中、柵内で放し飼いしていた愚犬が脱走。散歩中のお隣のチワワを鬼籍へと送り出してしまった。それは脱走、殺害という飼い主への重大な裏切りである。お隣に申し訳無さすぎて殺処分も考えたがここは冷静に我慢。「お前は明智光秀か、赤松満祐か、それとも荒木村重か」犬に怒鳴ったところで仕方なかろう。この人達は皆様悪名高き裏切り者で歴史に名を残している。例外なく末路は哀れなもので、共通点はイニシャルがM・A。自己目的のためには手段を選ばず平気で人を騙し裏切る。皆、その時までは信に足る能力の評価された人物であったにもかかわらずである。

 この手は基本的に嘘をつくことが呼吸の如く普通にできる、自己の感情をコントロールできない、猟奇的な女子大生と同じく残虐性を持った嘘八百人間なのである。人を騙すことに躊躇の無い奴にとっては騙される人間が馬鹿で自分達こそが用意周到で利口なのだとでも思っているのだろうか。言い訳だけが立派な人と蔑まれているだけなのに。

 幕末では人気の新選組がある。ファンには申し訳ないが、彼らは武士旗本になりたい自己中人間が、会津藩の権威を笠に京都で狼藉を働き、敵対勢力のみならず、気に入らない身内も抹殺する「輩」である。不幸にも彼らは若くして消滅してしまったから同情美化されているが、反社会的勢力と同じようなものである。「誠」の旗は何なのだろう。彼らは本人達の自己満足に対して「誠」を尽くしただけである。それは、尊皇をきれいごとで唱えるだけで世間への裏切りである。そんなことでは信用されないし殺人集団としての実力はあっても庶民の支持など受けようがないのである。世の中には言い訳では済まされない道理と当たり前のルールが厳然と存在するのだから。

 あの日以来、愚犬は口輪をはめられ紐に繋がれて生活している。気の毒だが、信用を無くした結果だから仕方がない。

 これからは私も楽しませてもらうことにしようと思う。