最終更新日:令和8年3月2日








『誕生・誕生会(たんじょう・たんじょうえ)』
 「誕生会」と書かれていたら、皆様はどうお読みになりましか。
「たんじょうかい(・・)」と発音される方が圧倒的に多いでしょうね。
 保育園や幼稚園又は老人介護施設などには、毎月の催し事として誕生会があるようです。でも本来は「たんじょうえ(・)」と読んで、お釈迦様の生まれた日をお祝いする法会(ほうえ)だったのです。
 お釈迦さまはお生まれになると、すぐに7歩歩かれ、右手で天、左手で地を指し「天上天下唯我独尊、三界皆苦我当安之」とおっしゃられたそうです。この時のお姿を模写した仏像を誕生仏と言い、お言葉を誕生偈と申します。4月8日にはこの誕生仏をかざり、甘茶をかけてお祝いすることは皆様ご存じでしょう。
 誕生という言葉は、このようにお釈迦様の出生を指し、それ以外の人の出生にはほとんど使われることはない言葉だったのですが、やがて高貴な人や高僧の出生にも使われるようになり、宗祖などの出生地には、誕生仏ならぬ「誕生寺」が作られるようになりました。岡山県の法然上人、千葉県の日蓮上人の誕生寺などはよく知られていますね。
更に一般の人が生まれることも誕生というようになり、今では一人一人が皆、誕生日があり誕生会を行う時代となりました。
誕は大言(たいげん)をはく意の字ですが、旦に通じることから、生まれる意が加わりました。
お釈迦さまは生まれたばかりなのに、誕生偈をとなえられたそうですから、まさに誕生というにピッタリの御出生だったかもしれません。
天上天下唯我独尊・・・でもそのつぎの句をシッカリ覚えてほしいものです。「三界は(みな)苦なり 我当(われまさ)(これ)(やす)んず」です。お釈迦さまは「自分はかけがえのない尊い存在である。世界中の苦しんでいる者の心を救ってやろう」とおっしゃったのです。
私たちも、一人一人が自分の存在の尊さを自覚し、世界中の人々の為にこの命を使おうと宣言して生きたいものです。
合掌
令和3年3月の言葉より

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