「あめつちの歌」の謎


  あめ つち ほし そら  天 地 星 空
  やま かは みね たに  山 川 峰 谷
  くも きり むろ こけ  雲 霧 室 苔
  ひと いぬ うへ すゑ  人 犬 上 末
  ゆわ さる おふ せよ  硫黄 猿 生ふ 為よ
  えの えを なれ ゐて  榎の 枝を 馴れ 居て


  あめつちほし
  はかまやらそ
  みねたにくも
  けころむりき
  ひといぬうへ
  るさわゆゑす
  おふせよえの
  てゐれなをえ
  「あめつちの歌」を蛇行状に表した図


  あはみけひるおて
  めかねことさふゐ
  つまたろいわせれ
  ちやにむぬゆよな
  ほらくりうゑえを
  しそもきへすのえ

  粟 御食 昼居て
  牝鹿 寝言 寒ゐ
  妻たろ言わせれ
  痴や似無ぬ湯米
  洞刳り植ゑ枝を
  紫蘇もぎ圧すの枝


  粟のごはんを昼に食べていると
  牝鹿が寝言で寒いと言い
  妻だろうと言われるが
  粥に似たものでなくはないとも知らず
  穴を掘って枝を植えた
  紫蘇の種をもいで土を押さえつけてできた枝を


  居て(をて) → おて

  さぶい → さぶゐ

  言はせ → 言わせ


  “鹿が話すことはない”

  “紫蘇を枝とは言わない”


  「似無ぬ湯米」「植ゑ枝を」 “述語と目的語が逆転している(倒置法)”


  「蛇行法則」は以上のような “逆転現象” を意味する


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<参考図書>

・ 広辞苑 第五版 岩波書店 1998年

・ 世界大百科事典 第2版 日立デジタル平凡社 1998年

・ いろはうた 日本語史へのいざない 著者:小松英雄 講談社 2009年

・ Wikipedia

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