最終更新日:令和3年7月1日





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生活・活路(せいかつ・かつろ)
 私たちは毎日生活をしています。でも本来の生活をしているでしょうか?()は地上に芽ばえる草木を形どった文字で、生命をもらうということですね。そして更にその生命を維持・持続してゆく本能的なものを指します。
 一方、()は水が勢いよく流れ出る意であり、解脱(げだつ) (理想)に向かって今日より明日をよりよくしようと精進するさまを指す字です。この二つの字が結びついて生活となれば、当然その意味も二つ結び付けたものとなりましょう。単に生きながらえて寿命を(まっと)うするだけでなく、理想に向かって生命を向上させてゆく=そんな毎日の暮らし方が、他の生物にない人間特有の「生活」という暮らし方にほかなりません。又、人間の生きるみちを活路と言いますが、それは仏道の異名でもあります。
 私たちはせっかく人間に生まれてきたのですから、人間界からしか行けないというこの活路・仏道を歩み、成仏することにいたしましょう。この成仏コースを辿る生活者に、新と再の二者があります。始覚(しかく)と呼ばれるコースが新で、従因向果、つまり今までに仏に成ったことのない者が修行を積み重ねて成仏するというもの。次に本覚(ほんがく)と呼ばれるコースが再で、従因向果、つまり以前に仏であった者が人間界に生まれ、あらためて元の仏界に帰ろうというものです。どちらにしても成仏に向かって精進することに変わりはありませんね。
 自分が仏となる存在であることを自覚し、あるいは既に仏であって、人間を救いに人間界にやって来たことを自覚し、人間としての生活、仏としての生活をしっかりやってゆきたいものと念じます。「我も仏」「我は仏」いや「悉有(しつゆう)は仏」です。みんなみんな仲よくして共に仏道を歩み、理想的な生活を営むことにいたしましょう。 
合掌
令和3年7月1日

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