最終更新日:令和2年7月1日



『坐禅止観会と写経会』中止のお知らせ

新型コロナウイルス拡大感染予防のため、
緊急事態宣言が出されておりますので、
座禅止観会と写経会は、当面中止させて頂きます。
何卒、ご理解のほどお願い申し上げます。
なお、状況にもよりますが、9月再開を予定しております。
皆さま、くれぐれもお気をつけください。   
合掌












救済・救護・救世(きゅうさい・きゅうご・きゅうせい)
 これらの言葉はいま、福祉や医療関係の言葉のように使われていますが、経典の中ではそれぞれクサイ・クゴ・グゼと読まれている純然たる仏教語です。昔、お釈迦さまの十大弟子のひとり目連尊者というお方が居られました。この方は神通力第一と言われるだけあって、普通の人では見えない世界までも見渡すことができたのです。

 ある日、母の乳哺に報いようと思い、道眼をもって亡き母の居場所をさがしたところ、お母様はなんと餓鬼道に落ちて骨と皮ばかりになっておられました。目連尊者はこれをいたく悲しみ、自ら母のもとへ行って御飯を差し上げましたが、それが口に入らないうちに火となり、炭と化してしまうばかりです。尊者は号泣して馳せ帰り、お釈迦さまに母を救う方法を尋ねました。お釈迦さまは「吾今まさに汝が為に救済の法を説き、一切の難をして皆憂苦を離れ、罪障を消除せしむべし」とおっしゃって母の救済法を教えてくださいました。これがいまにまで伝わっている盆供養の始まりですが、仏教でいう救済とは単にこの世にとどまらず、あの世にも及ぶ広い意味があるんですね。救護もまた仏の作用をいう言葉であり、「我今まさに十方の諸仏、衆生を救護したもう神呪を説くべし」とあるように、仏さまが私たちを救い護ってくださるという大きな慈悲を表す言葉です。

 このように仏さまたちが私たちを救済し救護してくださることにより、世の中が救われてゆくのですから、仏さまは救世者です。救世者とは仏さまの異名で、すべての仏さまがこれに相当しますが、中でも救世観音が一番身近におられるような気がします。世を救い、人々を救済し救護せんとする仏さま見習い、私たちも他の人に対して、縁あらばできる限りの救済・救護活動をしてあげたいものです。

 今月は、日夜新型コロナウイルスと戦っておられる、医療従事者の方々に想いを抱き、感謝の気持ちをもってお話させていただきました。
感謝合掌
令和2年7月1日

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