最終更新日:令和2年10月1日




9月再開催を予定しておりましたが、
新型コロナウイルス感染者数が高止まりしたままで、
減少する様子が見られません。
残念ではありますが、当面は、両会開催は見送らせていただきます。
ご理解のほど、お願い申し上げます。
開催見通しが立ちましたら、ウエブサイトで発表いたします。













四大不調(しだいふちょう)
 「四大(しだい)不調で加療中」などという四大とは何でしょうか。仏教ではこの宇宙を構成する元素として地水火風(ちすいかふう)の四つをあげて四大となし、人間の体もこの四大から成り立っていると考えます。この四大が調和している時は健康ですが、不調になるとうまくなくなることから、病気のことを四大不調と言うようになったんですね。
 四大のうち、風とは呼吸すなわち空気のこと、水とは水分のことです。私たちの体からすべての空気と水分を取り去るとたぶんスルメのようになってしまうことでしょう。その風でも水でもない肉体部分が地です。また、私たちが生きている時は体に体温がありますね。食物が体の中で燃えてエネルギーになるわけですがこれが火です。火は炎を出すものばかりではありません。

ところで「四大(くう)に帰す」とは人の肉体が滅びること、すなわち死ぬことを指しますね。四大の本来の姿がこの空なのです。空とは私たちの心に他なりません。四大に空を加えると五大になり、密教では五大を欠けることのない輪にたとえて五輪と称します。人の体も宇宙も皆この地水火風空より成り立っていることから、人体を小さな宇宙と見、五輪塔をもって人の命の象徴とするようになったのです。皆さんもたぶんこの五輪塔をご覧になったことがあるでしょう。地(四角形)水(円形)火(三角形)風(半月形)空(宝珠形)の石を下から積み重ねた塔です。五輪塔は鎌倉時代頃から、お墓の形の一つとして使われるようになりました。さらにこの五輪塔は木を素材にしても作られるようになり、角塔婆(かくとうば)板塔婆(いたとうば)となり、戒名をこれに書き入れ墓地に建てる習慣が生まれてきたわけです。

とにかく四大は私たちが生死しているこの世の四大元素です。空をわが心底にしっかり()えて、四大を調和させ、新型コロナウイルスなど吹き飛ばしてしまいながら、精進を続けたいものです。

合掌
令和2年10月1日

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